有料老人ホームのサービス内容
高齢化の加速に伴い、日本では有料老人ホームが注目を集めています。老後の心配は誰にだってあるはず。我々の老後を支えてくれる最後の砦として、有料老人ホームではどんなサービスが実施されているのでしょうか。
以下、一般的な有料老人ホームを例に見ていきますと、サービスの内容は大きく分けて3つに別れます。
まず一つ目は施設の提供。居住施設をはじめとして、食堂、娯楽スペースなど、お年寄りの生活を充実させるための施設が、通常は(入居費に含まれているため)無料で利用できるようになります。
次に、生活支援のためのサービスが挙げられます。家事や入浴、交通関係のサポートを家族に代わって専門の施設員が行ないます。
3つ目のサービスは、健康管理のサービスです。有料老人ホームでは、専属の医師や看護師、ヘルパーさん達が、高齢者の健康状態を丁寧に管理してくれます。
持病のある方であっても、血圧からお薬の管理に至るまで、きめ細かなサービスを受けることが可能です。もちろん、介護を必要とされる方に対しても、専門のスタッフが24時間体制でサポートを行なってくれます。
これらのサービス以上に重要な点、有意義な点として、有料老人ホームには、お年より同士のコミュニケーションが促進されるというメリットがあります。
老人ホームは同年代のお友達を作る場としては格好の施設です。老後の生活に彩を添えるために、ご本人様をはじめ、ご家族の方も親御さんのご利用を検討されてはいかがでしょうか。
有料老人ホームの選び方
有料老人ホームは、かなり高価な買い物といえます。あるいはマイホームの購入と同程度に、人生において大きなウェイトを占めるかもしれません。そのため、慎重かつ冷静な選択がなによりも重要となります。
有料老人ホームへの入居をご希望される場合は、まず予算を決めてください。個人差はありますが、生活に必要なサポートは、ほぼ全て老人ホームで受けられますから、生活費の8割から9割は入居費用に組み込んで構いません。
費用は主に、入居一時金(家賃相当)、介護費、管理費(施設利用費相当)、食費によって成り立っています。費用の内訳によって生活スタイルが大きく左右されますから、利用者の生活に適した費用負担が肝要です。
もし経済面で不安があるのであれば、市や県、ご家族の方に相談を持ちかけてみましょう。保険の適用を受けられる場合もありますので、予算の算出はなるべく厳密に行なってください。
次に、どんなサービス(介護、食事、娯楽)を希望するのか考えてみましょう。
有料老人ホームには、重点的に行なっているサービスや、充実した施設など、それぞれ特色があります。希望するライフスタイル(スポーツを楽しみたい、外泊を自由にしたいなど)、不安な点(介護、持病の問題)などを十分に考慮し、利用者の希望・価値観に沿った有料老人ホームを選びましょう。
老後の生活においては、ご家族の方とのコミュニケーションが何よりも楽しいひと時となります。なるべく頻繁に面会できることが望ましいですから、できれば近親者にとって距離・交通の面で負担が少ない場所にあるホームを選ぶと良いでしょう。
有料老人ホームの種類
有料老人ホームには、実施するサービスの内容によっていくつかの種類があります。
例えば、食事と介護サービスを提供する有料老人ホームは「介護型」、食事のみを提供するホームは「住宅型」に分類されます。また、要介護になった場合に退去しなければならないホームは総称して「健康型」ホームと呼ばれています。
いずれの場合も入居対象者は60歳以上、一ヶ月の入居費用は20万円前後が基準となっています。一般的な例を見てみますと、費用は高いほうから順に介護型>住宅型>健康型となっています。
しかしサービスや利用プランに応じて費用は異なりますから、一概に介護を受けるほうが高負担、とは言い切れません。
一時金に関しても、100万円前後のものから1億円を超えるものまで、大きな幅があります。中には一流ホテル並みのサービス、居住スペースを提供する有料老人ホームもあるようです。
有料老人ホームは、数多くの介護サービスに対応してくれますが、要介護の緊急性・必要性が高い方については、特別養護老人ホームへの入居が必要です。重度の障害や認知症など、高齢化には様々なリスクがつきものです。万が一の場合に備えて、有料老人ホームと特別養護老人ホームの違いについても調べておくとよいでしょう。
次に権利(賃貸)の形態についてご説明します。老人ホームの権利形態は主に、1「賃貸方式」、2「終身賃貸方式」、3「利用権方式」、4「所有権分譲方式」に分類されます。
1は一般の賃貸住宅と同じく、家賃を払って居住する形態です。
2は終身での居住が可能です。
3は入居一時金によって、生活する権利を買い取る方式です。居住区の所有権はありません。
4はマンションと同様、居住区を不動産として買い取る形態です。
以上の要素を勘案した上で、利用者の予算、介護の必要性、ライフスタイルに応じた有料老人ホームの選択を心がけてください。